新着情報 (代表理事のWeblog)


2024年3月20日
・このたび「一般社団法人」東京アグリ研究協会は本社を鳥取県鳥取市に移転しました。一社に移行後9期目に入りましたが,本期は理事長の体調不良のこともあり,休業とすることで鳥取税務署に申請しました(2024年3月15日)。丁度このころ理事長の8歳の孫からトップページにかがけている一枚の絵がとどきました。田んぼの実習体験をしたものです。これを夏休みの宿題を兼ねて描いたようです。描かれているのが代表理事私がモデルです。
2023年12月26日
・トップページの上の2枚の写真は8月19日,下の1枚は12月9日に筑波大学附属小学校のみんなが青梅試験地の圃場へ野外教室のために来てくれた時のものです。8月19日ではみんなの観察力はすごく,作付けされた品種の穂の出る時期の違いに気付いていたようです。また,都内で稲が作られていることすら知らなくて,認識を新たにする圃場見学であったと思います。その後,田んぼの中の稲の様子はどうして見に行くのかとか田んぼにまいた肥料は水で流れないかなどの質問状も来ており,丁寧に回答しておきました。・12月9日では隣県の埼玉県の農業地帯とは異なり,青梅市内にあるわずかな兼業稲作農家は、稲の収穫方法も大きく異なり,手刈りやバインダー刈りが多く,コンバインは青梅試験地が埼玉県にある大規模水田経営体である「(株)はなや」から借用する1台しかないことなどを資料を元に説明しました。引率された辻先生と横山先生はみんなが手刈りした1株のもち米品種「ハクトモチ」を持った一人ずつの記念撮影をされていました。・この「ハクトモチ」は尊敬する農業者の川鍋正雄氏が小学校に贈呈され,3月の行事で餅つきをされるようです。
2023年10月26日
・当農場産の玄米品質の調査が終了したのでお知らせします。調査は静岡製機の穀粒判別器 (Virgo ES-5) によるものです。・品種「ひとめぼれ」と「きぬむすめ」について計測しましたが,両品種とも整粒歩合はそれぞれ75.5%,76.5%と1等米基準を満たしていました。・本年のように高温年次で気になっていたのが未熟粒の「乳白粒」でしたが、「ひとめぼれ」は1.3%,「きぬむすめ」は1.1%と極めて少発生でした。またカメムシによる斑点米の発生は両品とも無発生で,周辺の田に比べると信じられない結果となりました。 前者では「混合堆肥複合肥料エコペレ(三興(株))」 のような緩効性肥料が功を奏したものと推察されます。また,後者ではクミアイ化学(株)からサンプルとしていただいた「スタークル豆つぶ」の出穂期後10日の散布(わずか250g/10アール)が卓越した効果を発揮したものと考えられます。両社に対して厚くお礼申し上げます。【余談】低薬量の農薬の意味はよく理解してもらいましたが,ここで告白をしなければならないことが一つあります。今年の夏は家の中や街中でカメムシの発生が多かったのですが,附属小学校の子ども Q:「家に飛び込んでくるカメムシは稲も食べるのですか?」,代表理事A:「・・・・」。大変うかつで,手厳しい質問でした。家の中に飛び込んでくるカメムシは「クサギカメムシ」が主であることは知っていましたが,その習性に一言も答えられず,やたらと稲を加害するカメムシの話を多くするなど,いわゆる「専門バカ」を露呈してしまいました。
2023年9月26日
・圃場の稲刈りが始まりました。といっても本年は4条刈りのコンバインだったのであっという間に終わりました。今年は埼玉県行田市にある「(株)はなや」の小林代表取締役のお世話になり,刈取り,乾燥,脱穀,玄米袋詰めまでの作業を受けていただきました。感謝,感謝です。オペレータから,準備していたコンバイン袋では足りないなどと機上から言われると,よしよし想定した500㎏台の収量は間違いないとほくそ笑んだものでした。結果は502㎏/10アールで,番外稲の収量としては16年間で最高の収量になりました。 ・本年は一等米の比率が70%台で,高温の影響で白未熟粒の発生が多いのもその原因の一つと報じられていました。当農場の玄米の品質については調査終了次第報告したいと思います。・東京アグリ青梅試験地の立地 (4) の一部を加筆しました (2023年11月01日分)。
2023年8月3日
・2018年7月26日付の記事を再掲します。2018年7月23日,東京都青梅市にあるアメダスでは最高気温40.8℃を記録し,「都内で40℃を超えたのは観測史上初」と報道がありました。青梅試験地圃場で測定している当日の最高気温は37.2℃で,約4℃も低かったのでこの時のデータを再掲しました。本年は残念ながら圃場内に設置している気象観測装置のデータロガーが不調のため記録が取れていません。・2018年は当試験地測定地点の周辺は水を湛えている水田が多く,田面水が蒸発するときに気化熱が奪われたことによる影響が大きいと考えられ, 水田の存在は環境を保全する一面のあることを実感した次第です。なお,当試験地測定地点では同年7月14日にも37.1℃(この時のアメダス青梅では36.8℃)を記録していますが,この時の水田は中干し(土壌中の有害なガスを抜き,根の健康を維持するための落水・乾燥作業)のため,多くの水田では落水状態となっていたことと関係がありそうです。アメダス青梅と青梅試験地との気象の関係の一部はすでに記載していますのでご参照ください。・今年の青梅アメダスのデータをみると、7月中の夏日は13日間、真夏日は12日間を記録し、酷暑の様相を呈しています。今月中旬には筑波大学附属小学校の子どもたちが当試験地の見学に来てくれる計画がありますが、水田の役割りの一端を学習できるのではないかと期待しています。


2023年7月4日
・7月1日から3日まで弊社ホームページは不調でしたが,4日に復旧しました。引き続きよろしくお願いいたします。


2023年6月11日
・6月10日に東京アグリ研究協会青梅試験地の田植えが終了しました。一般社団設立後8期目の田植えとなりました。トップページの写真は代表理事の田植え風景ですが,今年は40~50代の代表理事から見れば若人,しかも農業職以外の仕事で生計を立てている方々に応援してもらいましたが、その巧みな田植え機のオペレーションは何なのだと思うくらい上手でした。専門,専門と言葉が勝手に一人歩きをすることの恥ずかしさ,怖さを感じた田植えとなりました。
2023年5月20日
・水稲育苗が始まりました。本年の育苗様式は平置き育苗にしましたが,播種 (5月16日) 後2日間は夏日で経過したこともあり,出芽は順調で,播種6日後にはトップページに掲げた写真のように本葉2枚目の伸長期になっています。・本年の研究の主眼は,水稲の根の生理的活性に着目して,特に溶存酸素測定法の確立を図りたいと考えています。また筑波大学附属小学校の辻教論,横山先生 (家庭科) ,子供たちと連携して東京での希少なコメつくりに挑戦している当社団の実践風景や「お米をまもるはなし (クミアイ化学工業株式会社編集,著者監修)」を教材 (漫画風,高学年の子どに読める漢字を採用していますが,専門用語に近い言葉も多々出てくるのですべてルビが振ってあります) にして,水田の役割,除草剤,農薬の役割り,おいしい米のイメージづくりに至るまでの勉強ができたらいいなと考えています。
2023年3月2日
・実家の小さな庭の一角に椿の木が何本かありますが,「一子侘助」が開花し始めています。今年は雪の降る日が多かったのですが,その中で静かに花を咲かせたり,蕾をじっと持っている佇まいには感心します。なかなか風情のある景色です。
2023年1月19日
・本日は遅ればせながらの新年のご挨拶となりました。年末年始の慌ただしさにまぎれ,あっという間に松の内が明けてしまい旧暦如月が近づいてきました。新年のご挨拶が遅れましたことを深くお詫びいたします。トップページに掲げた写真は,私の実家から車で20分くらいの所にありますが, 「 白兎 (はくと) 神社 」の境内です。写真は昨年12月31日に撮影しましたが,今年の干支は「兎」ということもあって,当日でも参拝客が多かったです。神社の前には因幡の白兎 (しろうさぎ) 伝説で有名な白兎 (はくと) 海岸があります。
2022年10月16日
・青梅試験地圃場の刈取り作業が始まりました。試験区の刈取りはすでに終わっているのですが,試験区外や次年度試験のための均一栽培圃場等のいわゆる番外の稲刈りです。トップページに掲げた写真は,均一栽培圃場の品種ひとめぼれを10月12日にコンバインで収穫している風景です。代表理事の検見 (過去の経験値を活かした収量査定) によると10アール当たり玄米収量は540キロを下回らない出来栄えと判断しました。オペレータの顔がはっきり写っていないのが残念ですが,一昨年から試験の仕事を手伝ってもらっている方で,実は埼玉県内で事業を経営されている若い代表取締役社長で,なかなかのイケメンです。
2022年9月22日
・青梅試験地 (富岡2丁目) から車で20分程のところに500万株の曼殊沙華の群生地で知られる曼殊沙華の里巾着田 (きんちゃくでん,巾着田管理事務所〒350-1251 埼玉県日高市高麗本郷25-2,電話042-982-0268) があります。青梅試験地では9月23日から試験区の稲刈りが始まるため本日見学に行ってきました。台風14号の影響もあってあいにくの天候でしたが,多くの老若男女の人出があったことには驚きました。見頃は今週中とのことですが,関東地方は台風15号の影響を受けて連休は大荒れになりそうです。当試験地の明日の稲刈りは大丈夫かしら,とても心配になります。
2022年8月12日
・6月4日に移植した品種ひとめぼれは今日、穂揃期 (穂の80%が出穂したとき) に達しました。この圃場での試験の目的は登熟期間が高温になったときの玄米品質の向上で,出穂期以前にいろいろな処理が施してあります。この時期の高温は生活上は大変なのですが,温暖化による米質改善は栽培技術,育種技術の両面からの研究が大切となっています。
2022年7月31日
・4年前の2018年7月23日,東京都青梅市にあるアメダスでは最高気温40.8℃を記録し,「都内で40℃を超えたのは観測史上初」と報じられていました。トップページに掲げた図は当日の青梅試験地圃場内で測定していたデータですが,最高気温は37.2℃で約4℃も低いことがわかります。水が湛えてある水田では田面水が蒸発するときに気化熱が奪われることによる影響が大きいと考えられ, 水田の存在は環境保全の一翼を担っていることを実感しました。 本日7月31日は青梅市の最高気温は37℃と報じられていましたが,同様の現象がみられたものと推測されます。
2022年6月15日
・トップページに掲げた写真は育苗関係の試験のために育てた水稲苗の生育状況を示したものです。葉齢は第4葉の抽出がもうすぐ始まります (不完全葉を第1葉として数える方式による*)。 近年水稲生育調節剤の使用により水稲育苗期間における根量の増加や水稲移植後の活着促進効果などがみられる剤もあり注目されています。本年は根の生理的な活性を調査するための一つの方法として溶存酸素計の適用性について検討する予定です。*水稲の幼芽が生長すると,最初に葉緑素を含まない白い葉で鞘葉と呼ばれる葉が出てきます。次に出てくる葉は葉緑素を含んだ第1葉で,見かけ上の葉身を欠くため,現在でも不完全葉と呼ばれています。しかし松島(1957)の水稲の生育段階を明らかにする葉齢指数の研究では不完全葉を第1葉としており,著者の研究もこれに準じています。
2022年5月8日
・青梅試験地では一般の堆肥に比べて運搬・散布作業の効率アップを意図した「スーパーコンポ(三興株式会社)」の散布効果試験が始まりました。家畜ふん・植物かす・石灰質資材を配合,堆積したものをペレット状に濃縮して製品化されていて,臭気はほとんど感じられません。トッププページ掲げた写真は散布後トラクタで耕土全層に鋤き込んでいる風景です。代表理事の体調不良ということもあり,この作業は若者の支援をいただきました。お礼申し上げます。
2022年4月4日
・鳥取市にある実家の目の前に袋川が流れていますが,それに沿って通称「桜土手」があります。その内約1.5㎞にわたり桜並木が続いています。本日所用のため帰省しましたが、桜は満開でした。その写真をトップページに掲載しました。鳥取地方気象台は3月24日に鳥取市でソメイヨシノの開花宣言をしたようです。ちなみに平年より7日,昨年より9日早いということでした。
2022年2月13日
・ほとんど同一の緯度にある山陰地方鳥取市と東京地方青梅市の水稲の想定出穂期を15段階設置し,各出穂期後40日間の登熟期間における平均気温,日照時間,降水量の違いについて検討しました。おぼろげながら気象要因からみた青梅市における水稲栽培改善方向を見出したので報告します。「東京アグリ研究協会青梅試験地の立地3-1」をご参照ください。
2022年1月22日
・トップページに挙げた写真は鳥取市賀露町 (かろちょう) にある賀露神社の境内の風景です。宮司の岡村さんによると神社は1200年以上の歴史があり,威風堂々としたその境内には圧倒されます。
 写真右手前にみえる狛犬はよく見ると虎の顔をした珍しい迫力のある狛犬です。 ホームページ
(http://karojinjya.jp/) によると,大正11年 (1878) に朝鮮半島南部の統営 (トンヨン) に渡っていた信者からの寄進によるものという記述があります。今年は寅年ということもあり,また神社が地元のマスコミにも取り上げられるなど参拝に訪れる人が増えているということでした。
(1) 賀露神社に行くきっかけは鮮魚屋 (https://www.sengyoya.com/) の塩川店長からいただいた情報によるところが大きく,  深くお礼申し上げます。
(2) トップページの写真は当社団の伊田真澄によるものです (今年1月20日撮影)。
2022年1月14日
・鳥取市にある実家の小さな前庭にある藪椿 (ヤブツバキ) が咲き始めました。尊敬する詩人で作家である室生犀星はご健在時には軽井沢の別荘で椿を愛でておられたようです。思い起こせば,1994年6月に発刊された雑誌「サライ」に「室生犀星流小さな庭を楽しむ」という記事を見たのがきっかけでわが家の小さな庭にも椿を植えたのが始まりです。その後小さな裏庭にも一子侘助,銀閣寺赤藪椿なども植えています。2010年に別荘(室生犀星記念館として軽井沢町教育委員会が維持管理)を訪れたときに管理人の方に尋ねたところ,庭木の植え替えがされていることがわかりました。サライの記事で見たような庭とはまったく様変わりしていて,少し残念な気持ちになったことを覚えています。
2022年1月1日
・あけましておめでとうございます。本年も倍旧のご愛顧を賜りますよう,お願いいたします。
2021年12月20日
・早いもので,一般社団法人東京アグリ研究協会の会計年度は来年で7期目を迎えます。起業してから3期目が一つの山とは聞いていましたが,よくもここまで持ったものです。これはひとえに皆様のご支援の賜物であり,深く感謝申し上げる次第です。
・掲載した写真は青梅市の小曽木3丁目の有志の方々が,2015年までの10年間にわたり開催されたクリスマスイルミネーションで,最終年に撮影させていただいた写真です。新型コロナウイルスのオミクロン株の動態が気になりますが,この写真のような何気ない日常の楽しみが早く来ればいいですね。
2021年10月21日
・明日は東京アグリ研究協会青梅試験地圃場で収穫されたコメの初出荷日で,出荷先は都内の老舗米穀店です。米袋には当社の登録商標の「江戸っ娘」と青梅市役所から許諾をいただいた「市制70周年記念ロゴマーク」のシールを貼付しています。作柄は9月24日付のとおり例年の6割程度となってしまいました。
・近年の東京地方における9月の日照時間,気温などはかなり不純な気象条件が続いています。「東京アグリ研究協会青梅試験地圃場の立地」の項において,経度のみ異なり緯度がほぼ同じ鳥取市の気象要因と比較しながら若干の解析を試みたいと思います (明年1~2月の農閑期?)
2021年9月24日
・試験区の収穫作業は明日から始まる予定です。今年は稲の実りで最も大切な登熟中期が低温・長雨となり,実入り (登熟程度) はやや不良になりそうです。試験データは不良なデータから学ぶことが多いのですが、そうは言っても豊作年に比べるとやはり寂しいものです。因みに明日収穫する予定の登熟期間における日照時間は平年に比べて3割も少なくなっています。
2021年8月14日
・現在 (17:20) 長崎県,佐賀県,福岡県,広島県には「大雨特別警報」が発表され,命を守るための行動をとるようにと終日放送が流れています。被害が出ないようにただただ祈るばかりです。
 当試験地の「ひとめぼれ」は現在穂揃期 (穂の8割方が出そろった時) となっていますが,近年の青梅市は秋の天気に恵まれず,その実態を少し調べてみることにしました。詳細はデータの解析を待って当ホームページの「青梅試験地圃場の立地」の項でご紹介する予定です。
 グラフの横軸は想定出穂期で,1 (6月30日) から19 (9月18日) までを5日ごとに区切り,各想定出穂期後40日間の日照時間と平均気温を示したものです (データは気象庁アメダスの2015年~2020年の6年間を使用)。先ほどの「ひとめぼれ」は想定出穂期11に相当します。また比較対象は緯度がほぼ同じく,私が勤務していた農業試験場がある鳥取市としました。どの想定出穂期においても出穂期後の気温はほとんど変わらないのに日照時間はどの想定出穂期においても山陰地方の鳥取市より少ないことがわかりました。しかし東京地方の青梅市では日照時間がやや多くなる想定出穂期7 (7月20日)~8 (7月25日)辺りを目標とした田植え時期の早期化,適用品種の検討が秋の天候の不安定さを解消するための方策になるのではと改めて考える次第です。
2021年7月10日
・本日青梅市役所から, 一定の条件下で「市制70周年記念ロゴマーク」が使用できる旨の文書連絡がありました。当農場産の出荷米には従来「江戸っ娘 (商標登録番号5951078号)」のシールを貼り付けていましたが,これを機に市制70周年記念ロゴマークを一緒に貼り付けて,微力ながら青梅産農産物のPRに活用できればと思います。
2021年6月14日
・気象庁は関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。いつになったら梅雨入りなのかと毎日思っていましたが,「平年より1週間遅く、ここ10年で一番遅い梅雨入り」となったようです。当試験地では試験区の設置も順次順調に進んでいます。トップページに挙げた写真は,近年高温登熟下で問題となっている米の白未熟粒などの発生軽減を狙った薬剤の施用効果試験の実施圃場の様子です。
2021年6月14日
・気象庁は関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。いつになったら梅雨入りなのかと毎日思っていましたが,「平年より1週間遅く、ここ10年で一番遅い梅雨入り」となったようです。当試験地では試験区の設置も順次順調に進んでいます。トップページに挙げた写真は,近年高温登熟下で問題となっている米の白未熟粒などの発生軽減を狙った薬剤の施用効果試験の実施圃場の様子です。
2021年5月24日
・代かき作業が始まりました。一年ぶりの作業なものですから,まず練習も兼ねて均一栽培圃。均一栽培圃場とは前年までの圃場の前歴(化学肥料試験,土壌改良資材試験など)による影響を可及的に除去する目的で栽培する圃場のことです。青梅試験地では約2年間均一栽培期間を取ってきました。この田では2日後には田植作業に取り掛かる予定です。
2021年4月24日
・モチ品種とうるち品種の育苗が始まりました。本年は中生品種の早植えによる収量の安定化のための試験を行ないます。関東地方はこの3年間秋の天候が不順で,作柄があまりよくありません。このため中生品種を早植えして出穂期を早め,作柄の安定化を図ろうとするものです。
想定出穂期の時期別にみた気温,降水量,日照時間は現在取りまとめ中で,当ホームページにある青梅試験地圃場における気象環境の中で詳しく述べたいと思います。
2021年3月5
・トップページには一般社団法人設立以来初めて作成した社章を掲載しました。
東京アグリ研究協会 Tokyo Agricultural Research Association の頭文字4文字のTARAはティアラと読んでください。これと法人設立年次の2015年を入れました。
早いもので,今年6月には設立6年目を迎えます。この4文字に年相応の情熱を込めてもう一頑張りしたいと思います。
社章の下に掲げたのは SDGs (エスディージーズ) のバッジです。これはSustainable Development Goals: 持続可能な開発目標の英文字の略称で,2015年に国連サミットで採択され,2030年までに国連加盟諸国が達成すべき17目標が示されています。当社のように小さな社団でこれらのうち何に取り組めるかは大きな課題です。歩きながら考えてみたいと思います。
2021年1月1日
・明けましておめでとうございます。
コロナ禍中,皆様のご健康には一層留意されますようお祈りいたします。
一般社団法人東京アグリ研究協会におきましても健康に留意しながら,足らざるを補うための千載一遇の機会として捉え,博学篤志の精神で参りたいと思います。ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
・昨夜の「ゆく年くる年 (NHK番組)」で,雪化粧をした「白兎 (はくと) 神社」の境内の映像が流れていて思わず見入りました。写角のすばらしいきれいな映像でしたが,この境内の下の海岸が正に12月24日にご紹介した「因幡の白兎伝説」の舞台です。
2020年12月24日
・関東地方ではもち米品種「こがねもち」が有名ですが,東京都青梅産の「ハクトモチ」も結構行けます。食味もさることながら,餅つき後の硬化が遅いなどの特徴があります。品種の命名は,鳥取県鳥取市にある「因幡 (いなば)の白兎 (しろうさぎ) 伝説」に因み,ついた餅の色が白いことに由来しています。森田屋米店のアドバイザー森田ひろみさんが当農場の2019年産ハクトモチを使用して「江戸っ娘もち」を商品化され,現在期間限定販売をされています。お問い合わせやご注文は「森田屋米店」様へお願いします。
  住所 東京都杉並区荻窪1丁目43-17
  電話  03-3333-9512
「江戸っ娘」は一般社団法人東京アグリ研究協会の登録商標です。
2020年11月30日
・12月が近くなるとすぐ思い出されるのは、青梅市の小曽木3丁目の有志のみなさんにより,2015年まで10年間にわたり開催されていたクリスマスイルミネーションです。最終年に撮影させていただいた写真を再掲しました。高齢化などを理由に中止されましたが,いかにも残念です。コロナ禍が早く収束し,イルミネーションも再開され、ふつうの賑わいが戻ってくることを祈るばかりです。
本年も秋雨前線の停滞よる低温・日照不足,鹿の食害などにより地域の農作物は相当な被害を被りました。東京地方は近年いい秋になかなかめぐり会えないでいます。
2020年10月24日
・青梅市の稲の乾燥は稲架干しによる自然乾燥が慣行として行われています。本年の10月は「低温・寡照」傾向の不順な天候で経過したため,稲刈りが最も早かった農家では約一カ月も脱穀作業ができない状況で (例年は2週間程度),稲藁の色も例年のように乾燥したきれいな色とは言えません。当試験地では天候の推移を見守っていましたが,自然乾燥は無理という判断を行い,埼玉県飯能市にある農事組合法人のご協力を取り付けて10月20,21日の珍しく2日間晴天であった日を待ち構えて稲刈りを行ないました。
試験区の稲は所定時期に手作業による刈り取りを行いましたが,試験区以外の番外稲の収穫物は次年度の当試験地の運営資金の一部になるため,必死で稲刈りを行った次第です。トップぺージに挙げた稲刈りの写真は代表理事の私が慣れない二条型コンバインを操作しているところです。コンバイン→乾燥機体系は収穫の次の日には水分調製された玄米が袋詰めされるため,従来の体系に比べるとあっけないものでした。
2020年8月29日
・7月20日の記事でご紹介した農業試験場時代の化学分析の師匠であった廣山利之氏の陶芸作品をトップページに掲載しました。
 氏は定年退職後,趣味としての陶芸に元高校教員であった奥様と一緒に励んで来られました。この作品は,実は所望した「ラーメン鉢」です。氏は作品の表面を彩る釉薬についても現役時代の専門知識を活かしてオリジナル釉薬にも取り組まれているようです。
 色の違う二種類の粘土を用いて,鉢の内側には白い化粧粘土 (カオリン) を吹き付けて,色彩の差を出された作品となっています。
 青梅試験地研究室もようやく一昨日電気が開通し,特に下段のラーメン鉢は日本海の波打ち際の色を連想させる作品で,早速,塩バタラーメンを作って食べてみたいと思います。これらの作品は香の物の器としても行けそうです。
 廣山利之氏の連絡先は,一般社団法人東京アグリ研究協会へご照会いただければご連絡します。
2020年8月17日
・7月20日付けでご紹介した東京アグリ研究協会の研究室 (青梅試験地) の現在の様子です。昨年の台風19号の被害を受けた資材を再利用した単管パイプによる素人細工でやや見劣りがしますが,周辺のご協力もあってほぼ設計書通りの外装工事がようやくできました。電気は先月末に完成予定でしたが,電力会社の許可待ち状態で少し遅延しています。
 圃場の方も調査や試験区処理作業で結構忙しく,また梅雨明け後には葉いもち病が目立ち始めていてこれの防除も14日に行ないました。出穂期前20日~15日頃を想定して処理した生育調節剤の試験薬剤区では葉いもち病の発生が極微で,改めてその威力を感じました。また,鹿の出没情報があり,急遽電牧柵を設置するなど,猛暑の中ですが一般管理作業にも精を出しています。
2020年7月20日
・東京アグリ研究協会の研究室 (青梅試験地) の移転先の設計図です。設計は伊田淳氏のご助力に負うところ大です。単管パイプを使用した約20㎡程度の簡易な建物で,すでに屋根は完成し,これから壁,床,窓,ドアの取り付けなどがあります。昨年の台風19号の水害以降,完全復旧に9か月もかかるとは思いませんでした。ここまでくれば試験と並行してDIYも楽しみながら頑張りたいと思います。
電気は今月下旬に入る予定ですが,サンプルの乾物重測定などは近隣農家の電源を借りての作業でした。次回ご紹介する廣山利之氏作品のラーメン鉢でラーメンを食べられそうで今から楽しみです。研究室では約9か月振りのラーメンとなります。
2020年7月4日
・完成した試験圃場の一部です。区画は畦波シートを用い,調査や各処理が容易にできるようにアルミブリッジで橋桁を作っています。この圃場は6月6日に品種「ひとめぼれ」を機械移植したものですが,7月1日現在,生育の状況を示す葉齢(ようれいと読む)は9.3葉となっています。
 生育状況を調査するときは葉齢指数 (ようれいしすうと読む,松島 1957) が大切な概念となるため,葉身を持たない不完全葉 (ふかんぜんようと読む) を第1葉として計測します。現在でも不完全葉の次に出てくる葉身を本葉第1葉と数えることが多いですが,葉齢指数調査には適合しません。
 葉齢が10.5葉になると,当試験地における通常の移植時期では品種を問わず,これ以上分げつが増加しない最高分げつ期に到達します。もうすぐです。
・次回は私の農業試験場時代の化学分析の師匠でもあった友人廣山利之氏の陶芸作品の一部をご紹介する予定です。当時は誤差の概念を持って化学分析をされる研究員として尊敬していましたが,リタイアー後趣味としての陶芸に磨きがかかってきた感じがしていて,これまた尊敬の念を抱く次第です。
2020年6月21日
・当試験地の試験圃場の田植えは現時点で約8割が終了しました。トップページの写真は田植え直前の苗箱に潅水をしている風景です。タンクは500リットルのスイコーホームローリータンクで,この水を2サイクルの小型・軽量・安価な動力噴霧機械HG-808Bを使用して噴霧状で潅水しています。吸水力は毎分8リットルで水稲育苗時の潅水には十分な性能ですが,最外列にある育苗箱は乾燥しやすいため十分な潅水量に注意する必要があります。
2020年5月24日
・水稲の育苗が始まりました。トップページの写真は5月9日に播種し,播種後10~15箱をパレットの上で積み重ね,ブルーシートで覆い,3~4日間放置して出芽させた育苗箱を苗床に展開したものです。当試験地では育苗の大半はこの「無加温積み重ね育苗」方式によっています。播種後の平均気温の積算で約80℃が苗床展開の目安となります。
 今年は研究室を少し高台に引っ越しましたが,水道の施設が間に合わなくて (実は水道工事費が高かったためです),育苗の潅水が一時どうなることかと心配しました。たまたま近隣の知人のご厚意により水を確保することができました。次回のホームページでは当試験地の潅水システムについてご紹介します。
2020年5月10日
昨年の台風19号により,当試験地の収納舎,研究室は床上浸水被害を受けました。このたび少し高台に移転しましたが,復旧に約6か月もかかるとは想定外でした。これを機に住所,電話・FAX番号などを一部変更しました。当ホームページでも変更事項は改訂してあります。
 新天地は市農業委員会の許可が下りるまで着工はできませんが,もうしばらく我慢しながらの農作業が続きそうです。
2020年3月10
・トップページに鳥取藩32万5千石 (藩主鳥取池田家)の居城であった鳥取城二ノ丸三階櫓」の写真を掲載しました。原画 (解体前1879年,明治12年撮影) は鳥取市教育委員会 (文化財課) からご提供をいただき,これに伊田淳氏がAI技術を施して編集した写真です。細部はさらに編集していきますが,141年前の当時の雰囲気がかなり生々しく再現された感じになりました。
 一方,江戸時代には現在の東京都中央区丸の内3丁目, 帝国劇場・国際ビル辺りに鳥取藩上屋敷があったことから,鳥取城との往来時 (参勤交代) における日常の食生活に関する研究を,まず文献収集から開始しました。特に因幡の「かきもち」が上屋敷でも食されていたかどうかなどは興味がわいてきます。糯品種ハクトモチ (東京都産あるいは鳥取県産) を使用して,関東のかきもちとは異なる因幡版かきもちを東京で販売するときの戦略ストーリーにもなり,実需者への提供材料にしたいと考えています。
2020年1月20日
・日本作物学会紀事に下記の論文が掲載されたのでお知らせします。
伊田黎之輔・伊田眞澄 2020. 13㎜および16㎜厚ロックウール成型培地に水稲育苗箱全量施肥専用肥料を施用した水稲育苗苗の特徴.日本作物学会紀事 89 (1),24-28.
 2017年から従来の16㎜厚に代わり13㎜厚のロックウール成型培地 (水稲育苗用) が上市されましたが,草丈,葉齢,発根数 (種子根+冠根),地上部乾物重,地下部乾物重,苗マット強度は従来の16 ㎜厚ロックウール成型培地に比べて統計的有意差は認められなかったこと,また,13 ㎜厚ロックウール成型培地に水稲育苗箱全量施肥専用肥料を施用する場合,適正な覆土の厚さ (5~7 ㎜) を確保できる施肥量は育苗箱当たり877~1111gが推定され,16 ㎜厚ロックウール成型培地に比べて1.2~1.5倍量の施肥が可能となることなどを解明したものです。ご参考にしてください。
2020年1月15日
・青梅試験地研究室の移転について
 現在の研究室設置場所 (富岡1丁目361) の借地期間が3月末で満了となること,昨年の台風19号による研究室の床上浸水被害があったことなどから,これを機に研究室を移転することとなりました。4月1日以降の予定移転先は下記のとおりです。
 新移転先:198-0002青梅市富岡2丁目576-1番地
2020年1月2日
・明けましておめでとうございます。
 本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
 本年初頭のホームページには青梅試験地圃場周辺の空から見た風景を載せました。
地元の皆様もこのように上空から見た景色は初めてのことと思います。どうぞご覧ください。
 制作は「狭山ケーブルテレビ株式会社 」に依頼しました。
2019年12月22日
・トップページの写真は青梅市小曽木3丁目の有志のみなさんにより,2015年まで10年間にわたり開催されていたクリスマスイルミネーションで,最終年に撮影させていただきました。翌年以降高齢化などを理由に中止されましたが、市の援助や入場料を徴収するなど手立てはいろいろあったのではないかと惜しまれます。
 本年は台風19号の襲来による約400ミリの降雨があり、また秋雨前線の停滞による日照不足などにより地域の農作物は相当な被害を被りました。来年はいい年になるよう祈るばかりです。
・当ホームページ閲覧が10000名に達するのを記念して,当農場産の「江戸っ娘」2キロを抽選で10名様に贈答したいと思います。応募要領は2020年1月15日ころに当 ホームページ「新着情報サイト」でお知らせします。
2019年11月23日
・10月28日に稲架で乾燥していた水稲の脱穀作業がようやく終了し, 順次籾摺作業に取り掛かります。秋雨前線や台風19号による大雨などの不良天候の影響により作業は例年に比べて大幅に遅くなりました。一方研究室は台風19号による床上浸水の被害もあり,復旧作業には予想以上の時間を要し, 現在も復旧作業中です。
 トップページに掲載した写真は11月23日に撮影した試験地の圃場の風景です。稲架の収納もまだ手が回らない状態です。
2019年11月4日
・2019年の青梅市における稲作は、正に波乱万丈といえる状況にありました。田植直後(横軸30) からの生育前半は寒暖差の大きい低温傾向、かつ低日照時間で経過しました。特に6月29日 (横軸59)~7月25日 (横軸85) の約1カ月間は低温・低日照の「梅雨寒」で経過し,さらに降雨も間断なくあり根の健全維持のための田の中干しもままならぬ状態でした。
 生育後半は平年に比べて気温は高く経過したものの低日照傾向は続き,例年9月20日頃(横軸140) に行なう稲刈りは降雨の影響により遅延,刈取り可能期間も限られてきました。10月12日には台風19号が関東を直撃し、青梅市では約400㎜の降水量があり、稲田の冠水,収穫稲の流出などかって経験のない惨状となりました。青梅試験地研究室も床上浸水があり,書類,測定器具などへの被害が発生していて現在も点検・復旧作業中です。
 気象データはアメダス青梅から引用して作図をしました。
2019年8月11日
・8月8日に掲載した稲の穂の開花状況です。順調に天候が経過すれば40~45日後の刈取が予想されます。積算平均気温で1100℃前後が目安になります。
2019年8月8日
・トップページの写真は5月24日に田植えをした「ひとめぼれ」の穂揃期(全体の80%の出穂が見られた時期)の様子です。待ちに待った関東甲信地方の梅雨明けは7月29日ごろ(平年差8日遅い,昨年差30日遅い,気象庁8月8日更新)ということになりました。このため稲の止葉が全部抽出し終わる7月30日まで,7月9日で述べた葉齢展開の挽回の余地が少なく,昨年5月29日に田植えをした「ひとめぼれ」と同じ8月5日の出穂期 (40~50%の出穂が見られた時期) となりました。ただ出穂期以降は高温・多照で推移していて,現在のところ収量性にはプラスとなっていると判断されます。
2019年7月24日
・青梅市では今日は気温が30℃以上になり,晴れ間も一時みられるようですが,まだ数日は曇天が続きそうな気配です。気象観測用のデータロガーをいままでは加工したタッパーでカバーしていましたが,紫外線ですぐもろくなる欠点があったので,今回は木製で白いペンキを塗った簡易百葉箱を作成しました。当試験地開設以来,低温・寡少傾向の梅雨期を経験するのは初めてで,データ的には希少価値があると思いますが,農家の心情はそれどころではありません。
2019年7月9日
・トップページには本年と昨年のそれぞれ5月20日から7月8日における気象経過を載せました (データはアメダス青梅観測所の測定値 ,平年値は1981年から2010年までの30年間を引用)。
 青梅試験地とアメ ダス青梅観測所の測定データについては若干の考察を行なっているところですが,速報的にアメダス青梅観測所の測定値を借用した次第です。いずれの年次においても図の横軸は5月20日を0,5月21日を1・・・として示しています。
 本年の田植え後昨日までの気象は,昨年の好天候と異なり,平年に比べても「低温・寡照」で経過しています。このため水稲の分げつはやや少なく,葉齢展開もやや遅く2~3日の生育遅れとなっています。まさに「梅雨寒」が続いていて農作物への影響が出ないことを祈る毎日です。
2019年6月24日
・今年の圃場試験の最後の設定がほぼ終了し,その全景を載せました。5月23日に始まった田植えはほぼ1か月間続いたことになります。トップページの写真の圃場では酒米 (玉栄、雄町) を使用した倒伏性の機作,コシヒカリを用いた土壌改良資材と食味との関係,品質調査法の一環として,栽培試験区規模を想定した「きぬむすめ」、「コシヒカリ」の株ごとの玄米外観形質の変動性などについての試験を行います。すでに調査が始まった試験圃場もあり、しばらく農繁期は続くことになります。
・画像表示など一部に不具合が見つかり,6月25日22:36に修復しました。
2019年5月30日
・今日の青梅試験地試験圃の風景です。試験区の設置も順を追って作業中で,正に農繁期です。本年は前年までの試験に加えて,昨年試作した「ハクトモチ」のかき餅の加工適正を称賛される実需者が都内にあり,栽培面積を少し増やしました。鳥取市の「白兎」伝説にちなんだネーミングであることから,江戸時代に現在の東京丸の内付近にあった鳥取池田藩の上屋敷でかき餅が食されていたかどうかなどの文献を探索中です。東京でかき餅を販売するためのストーリーつくりにも精を出し,うまく行けば販売戦略の一つとして実需者を支援したいと思います。
2019年5月14日
・トップページの写真は,5月4日に播種した無加温育苗苗で,播種後10日目の今日は本葉の2枚目が展開しつつあります。昨年まではチューブ潅水を行なっていたのですが,専用チューブが高価であることや設置に時間がかかることなどを考慮して,本年から,廉価に入手でき,設置もごく簡単な「スプリンクラ―インパクトSP-IN (カインズ) 」を利用しています。通常の水圧で半径約10 メートルの飛距離があり,360°回転します。育苗圃では扇状に散布範囲を調節して利用しています。試験地における育苗の実際はこちらを参照してください。
2019年5月1日
・本日から元号が改まり,「令和」となりました。当試験地では播種 (はしゅ) した育苗箱を積重ねて無加温で出芽 (しゅつが) させるのですが,今回はやや低温で経過したため,5㎜程度の白い芽が揃うのに例年よりも2日遅く5日もかかりました。このため本年第一回目の苗床への育苗箱の搬出日が本日になった次第です。トップページの写真は中生 (なかて) 品種の作期試験分の育苗開始の様子です。
2019年4月29日
・本年も恒例の堰普請 (せきぶしん) が4月29日に行なわれました (今回は平成最後の堰普請となります)。試験地圃場のすぐ近くを流れる成木 (なりき) 川の水源は標高842mの黒山(東京都青梅市)にあり,水源から直線距離で約10km,標高130m付近に取水口があります。本年は乙黒*耕地田水利組合を中心にして総勢約40人が二手に分かれ,取水口付近に堰の設置,水路の清掃の共同作業が行われました。これは水田作の生命線として重要な作業で,東京アグリ研究協会青梅試験地も毎年参加しています。
 *「 おとぐろ」と読む,旧地名に由来する (地元の長老宿谷和巳氏による)
2019年4月25日
・当試験地では今日から順次,稲の種籾の催芽 (さいが) 作業に入ります。トップページの写真は催芽をするための装置で,4~5日間程度水に浸した種籾を27℃で約12時間セットすると,種子の胚芽が少し膨らみ,その後の生育を揃えることができるのでとても便利です。
2019年4月17日
・4月15日から荒起こし作業 (一番耕)が始まりました。約1年ぶりのトラクタ操作なので,毎年ですが,近所の農業機械のプロから農作業安全・機械操作法の事前講習を受けて,そろりそろりと取り掛かりました。トップページに掲げた写真は田の耕耘作業の状況をトラクタの後方部からみたものです。
 本年は引き続き,品種生態と食味関連の試験を計画していて,試験設計書や作業計画表を現在作成中です。昨年実需者からご好評をいただいた糯(モチ)品種の「ハクトモチ」についても施肥法試験を計画しています。また,「江戸っ娘™」の原料であるコシヒカリ,ひとめぼれ,きぬむすめの栽培面積を少し増やして実需者のご要望に応えていきたいと考えています。
 2018年産の当試験地産米はお陰様で在庫僅少となりました。ご愛顧をいただき、お礼申し上げます。
2019年1月28日
・今年の稲作関係試験のデータ解析に供するため気象観測装置を点検しました。本日から当面、気温,降水量の測定を開始しましたが,風力・風速センサーは不具合があり,しばらくお休みします。トップページの写真は測定開始をした気象観測装置の様子です。
 測定地点は北緯35°50′03.8″,東経139°17′37.1″です (Google マップによる)。
2018年12月29日
・昨日仕事納めを行ない,2019年1月13日まで年末年始休業とさせていただきます。2018年はご愛顧賜り感謝、感謝です。新年も研究,米生産に今年以上に精を出したいと考えていますので,変わらぬご支援をお願いします。新年が皆様にとって実り多い年となりますようお祈りします。
2018年11月1日
・本年の収穫作業もほぼ終了しました。トップページにその様子の写真を掲載しました。あとは稲架の片づけ,稲わらの細断(稲わらは地力を維持するための貴重な有機質源なので圃場への還元作業が来春まで続きます)などの農作業があります。その間に研究材料の調査や成果の取りまとめなどがあり,毎年結構多忙に過ごしています。
2018年9月16日
・トップページに掲げた写真は,前回と同様に出穂期が8月8日であった同一の品種コシヒカリ圃場です。8月中の日照時間は平年の31パーセント増でしたが,9月に入り昨日までの日照時間は平年の42パーセント減となり,登熟末期の気象は降雨などとも含めて不順に経過しています。長稈品種のコシヒカリは登熟後半の特に降雨による倒伏の助長が一番心配になります。この田では出穂期後の積算気温1100℃が予想される今月20日を目途に刈取りを行います。
2018年9月2日
・出穂期(8月8日)後25日目を迎えた品種コシヒカリの生育の様子。秋雨前線の南下により関東地方は昨日かなり激しい雨に見舞われましたが,稲の倒伏 (とうふく:この時期以降に倒伏すると,収穫作業の能率の低下,品質や収量の低下の原因となる) は最小限に収まっています。2週間後の刈取り時期を予想していますが,台風21号の動向も気になり,気の休まる時がありません。
・本日,日本テレビで放映された「誰だって波乱爆笑」の最後に,東京アグリ研究協会のブランド米「江戸っ娘」が紹介されました。有限会社森田屋米店様(東京都杉並区南荻窪)のご尽力によるところが大きく,感謝いたします。
2018年8月19日
・青梅試験地における酒米の出穂状況の写真を掲載しました。当試験地では3年前から青梅市に適応性のある酒米を探していたところですが, 本年は有望とみられた五百万石,雄町,玉栄,山田錦の栽培特性を調査しています。五百万石、雄町はすでに出穂しています。
・8月10日には日本酒ライター/コラムニストの関友美さんが酒米の見学のため来所されました。
2018年8月12日
・トップページの写真を更新しました。写真は5月26日に田植えをした青梅試験地の均一栽培圃場で,今年は8月1日に出穂期(しゅっすいき),8月4日には穂揃期(ほぞろいき)となり,昨年より3日程度生育が早まっています。現在のところ目立った病虫害の発生は見られませんが,隣接田が放任状態の田畑が散見されるためカメムシの発生動態が気になるところです。
2018年7月26日
・7月23日,東京都青梅市にあるアメダスでは最高気温40.8℃を記録し,「都内で40℃を超えたのは観測史上初」と報じられた。青梅試験地圃場で測定している当日の最高気温は37.2℃で,約4℃も低かった。当試験地測定地点の周辺は水が湛えてある水田が多く,田面水が蒸発するときに気化熱が奪われたことによる影響が大きいと考えられ, 水田の存在は環境を保全する一面のあることを実感した次第です。なお,当試験地測定地点では7月14日にも37.1℃(この時のアメダス青梅では36.8℃)を記録しているが,この時の水田は中干し(土壌中の有害なガスを抜き,根の健康を維持するための落水・乾燥作業)のため,多くの水田では落水状態となっていたことと関係がありそうです。
アメダス青梅と青梅試験地との気象の関係を取りまとめる必要を強く感じましたが,その一部はすでに記載していますのでご参照ください。
2018年6月24日
・試験田等の田植えが終了し,早苗饗(さなぶり)気分で栃木県宇都宮市にある宇都宮城址公園に行ってきました。城址探訪は趣味の一つですが,トップページに示した土塁の上に復元された宇都宮城清明台櫓:木造2階2層,本瓦葦,土壁白漆喰塗,高さ約10メートル(宇都宮市都市計画部公園管理課資料による)は一際美しい櫓でした。一方,江戸時代初期に城主であった徳川家康の懐刀といわれた本多正純が改易させられてしまうという悲話もあり,自身の傲りなのか他人の妬みなのか,しばし感慨にふけりました。
2018年6月14日
・6月8日にはコシヒカリ,きぬむすめなどを用いた品種の食味評価に及ぼす栽培要因を検討するため,手植えによる試験区を設置しました(トップページの写真)。青梅市に適応する酒米品種の選定試験,しめ縄用品種の病害抵抗性株の選抜などを目的とした試験区を設置していて、現在多忙にしています。
2018年6月1日
・5月下旬~6月10日はまさに農繁期となり,当農場も多忙な時期になりました。トップページの写真は試験区の田植えや代かき作業の準備をしている圃場風景です。
2018年5月14日
・代かき作業が始まりました。代かきは,稲の苗を植えやすくするために水田に水を張り,トラクタで土壌を撹拌する作業のことです。この作業の2~3日後には田植機を使用して田植えを行ないます。
2018年5月11日
・播種作業が最盛期になりました。播種や施肥は「東京アグリ青梅試験地圃場の立地 (4)」に示した「育苗箱全量施肥法」が主となりますが,品種の生態反応試験,酒米品種やしめ縄用品種などの栽培試験では通常の床土に播種して育苗し,施肥は田で行ないます。
・トップページの写真は無加温育苗(育苗箱を10段くらいづつ積み重ね,ビニールで風呂敷包にして3日間放置) による方法で,4日目に芽が出揃った育苗箱を苗床に広げた様子です。外気温が高いときは3日目には芽が揃うこともあります。
2018年4月16日
・圃場の農作業が始まりました。トップページの写真は青梅市富岡にある,東京アグリ研究協会の青梅試験地の圃場風景です。4月8日以降,「一番耕起」といってトラクタで土壌を荒く耕す作業を開始しました。本年は販売用のコメの増反も行い,試験圃場を含めると30アールの作付けとなります。
2018年3月29日
・今日はまだ3月なのに真夏日となり、近隣の桜が一気に満開になりました。隣市の羽村市にある羽村堰へ花見見物に行ってきましたが、さすが桜の名所で,平日なのに多くの人で賑わっていました。以前から気になっていた,JR羽村駅前の案内板にあった「根搦み前水田(ねがらみまえすいでん)」へも行ってきました。JR羽村駅前から約1.5キロ,羽村堰の少し上流にあります。トップページの写真のように,約6ヘクタールの水田が広がっていました。羽村市唯一の水田地帯ということがわかり,少ない東京都の水田の一部だとわかり妙に感動しました。現時点では裏作としてチューリップが栽培されていて,4月6日(金)~25日(水)には「羽村チューリップまつり」が開催されるということです。詳しくは羽村市観光案内所(電話042-555-9667,9:00~17:00)へお問い合わせください。
2018年1月30日
・「東京アグリ青梅試験地圃場の立地」の記事の搭載を再開しました。今回は連載の4回目で,当試験地の生産技術の主力である「育苗箱全量施肥法」の紹介をしていきます。この技術は,埼玉県下の農業生産法人(埼玉県飯能市)においても昨年から技術実証試験を支援しています。
2018年1月10日
・帰省時に時々利用する「駿河湾フェリー」からみた冬の美しい富士山です。この航路は清水港から土肥(とい)港を結んでいて,静岡県の県道223(ふじさん)号に認定されているとのことです。1日4往復の便があり,片道約1時間の乗船は快適です。
2018年1月1日
・明けましておめでとうございます。
旧年中のご愛顧を感謝申し上げます。
東京アグリ研究協会は,各種事業推進において一段の努力をして参ります。
本年もご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
2017年12月27日
・年末・年始の米の出荷袋(寿バージョンです)を掲載しました。「江戸っ娘」は東京アグリ研究協会の商標登録(登録第5951078号)です。
2017年12月6日
・トップページの写真を更新しました。写真は東京アグリ研究協会の理事の一人である伊田眞澄の作品です。トールペイント教室を主宰していますが、過去に作成したものを適当に集めて玄関を装飾しました。Xmasらしくなりました。
2017年11月10日
・過去2年間,品種「きぬむすめ」の作期試験を行なっていましたが,当地の普通期 (6月上旬) より1カ月早く田植えすると,普通期のコシヒカリ並みの出穂期, 収穫期となることがわかりました。トップページの写真は実証的に栽培を行ない,稲架で自然乾燥している風景です。登熟期間の日照が平年に比べて約2割少ない天候でしたが,10a当たり玄米収量499kgは立派と自画自賛しているところです。取扱いをいただいている千代田区の米マイスター麹町店には昨年より約1カ月早い納品が実現しました。
2017年10月23日
・台風21号による降水量は,昨日22日のみで約150㎜を記録し,番外イネを残した試験圃場は冠水状態となりました.今朝は圃場の排水作業に追われましたが,これが試験の最中だったらと思うと慌てふためく自分の姿が想像されます.
2017年9月12日
・5月12日に田植えをしたコシヒカリの収穫作業が始まりました(9月10日)。今年は8月の日照不足が田植時期の違いによる収量成立にどのように影響を及ぼしているかを知ることが焦点になります。全体のデータがまとまった段階で公表する予定です。
刈取りをしたイネは約2週間稲架で自然乾燥を行い,脱穀、籾摺り後、9月27日前後には初出荷の態勢が整います。
2017年8月4日
・トップページの写真を更新しました。青梅試験地の5月12日植えコシヒカリ(写真右側)は7月27日に出穂期(穂の先端が止葉から出現した個体数が全体の40~50%となった時期)を迎えました。順調に天候が推移すれば9月5日ころには収穫できそうです。8月4日現在では,5月12日植えコシヒカリは傾穂期,5月26日植えコシヒカリ(写真左側)は出穂始め(穂の先端が止葉から出現した個体数が全体の10~20%となった時期)となりました。田植時期の違いによる出穂期後の天候と品質(外観形質、食味)の関係を知るために試験を継続中です。
2017年8月3日
御礼:東京アグリ研究協会への寄付金一口3,000円につき,青梅試験地産の米2kg(コシヒカリまたはきぬむすめ)をご試食用として謹呈(送料は東京アグリが負担)していたところですが,予定数量に達しましたので終了します。ありがとうございました。本年度の寄付金の募集は9月下旬の新米出荷時期から再開を予定しています。当研究協会の事業趣旨にご賛同いただける方々には引き続き御支援の程よろしくお願いいたします。
2017年7月12日
・日本作物学会紀事第86巻第2号 (2017年7月) に「水稲粗玄米粒厚分布の省力化調査法について-登熟不良な粗玄米の粒厚分布調査法-」が掲載されました。    
2017年6月20日
・「江戸っ娘」の商標登録(登録第5951078号)を取得しました。申請から約8カ月を要しました。全国で唯一,東京都には農産物検査法に基づいて農林水産省が指定するコメの産地品種銘柄がなく、このため品種名の表示ができません。東京都産のコメのPR、当研究協会青梅試験地で生産されたコメの販売などにブランド名として活用していきます。
2017年4月29
・当研究協会の青梅試験地農場産「コシヒカリ」は, 「江戸っ娘」 の図柄の入った1kg袋に入れて,「澤乃井園(電話0428-78-8210)」にて好評販売中です。奥多摩方面にお出かけの際はぜひお立ち寄りください。
・青梅試験地農場産「きぬむすめ(関東では初の東京都産米)」、「コシヒカリ」は東京都千代田区麹町にある「米マイスター麹町(電話:03-3261-3960)」にて「江戸米」として販売中です。ぜひお問合せ下さい。
・当研究協会では「コシヒカリ」、「きぬむすめ」、「ひとめぼれ」など直接販売もしています。価格、送料など廉価でご提供中です。お問合せをお待ちしています(電話/FAX 0428-27-4002または携帯 090-1403-3512)。
2017年2月28日
・本年3月1日から一般社団法人東京アグリ研究協会の固定電話番号/FAX番号が変更になります。
 (旧)0428-84-2660 → (新)0428-27-4002  
2017年1月29日
・本年4月から予定していたアルバイト募集は,すでに予定人員 (4名) に達しましたので, 一先ず募集を終了します。ありがとうございました。
2017年1月1日
明けましておめでとうございます。
本年も東京アグリの事業について,昨年以上の努力をして参ります。御支援のほどよろしくお願い申し上げます。
2016年11月27日
・「江戸っ娘」を商標登録として特許庁に出願(平成28年10月14日)しました。認可されるかどうかは半年先でないとわかりませんが,当面,東京アグリ研究協会の青梅試験地で収穫された米の販売は玄米,白米ともこの名称を使用していきます。詳細は「米の販売を始めました」を御参照ください。
・本年度のアルバイト募集は終了しました。明年4月から募集を再開しますので,よろしくお願いいたします。
2016年10月6日
青梅試験地圃場ではコシヒカリ,ひとめぼれの収穫作業が9月25日から始まりました。10月5日にはきぬむすめの収穫作業を行いました。現在,収穫した稲は稲架で天日乾燥中で,10月10日ころから順次脱穀作業が始まります。脱穀した後のイネ藁の中には新鮮な緑色をした品種もあり,しめ飾り細工用にと希望される方々には少量ですが寄贈しました。
2016年8月5日
稲の出穂(しゅっすい:穂先が止葉の鞘から見え始めるとき)を間近にした青梅試験地圃場の様子を掲載しました。5月22日に田植えをしたコシヒカリは出穂が間もなく始まりそうです。今年は7月下旬の天候が不順(低温、寡照)で,出穂は例年より2~3日の遅れが予想されます。出穂すると写真右のように開花がみられます。
2016年8月31日
東京アグリ青梅試験地圃場の立地 (3) を掲載しました。今回は青梅市の気象の特徴,青梅試験地気象データの実測値とアメダス青梅の観測地との関係など,気象について若干の考察を行いました。5月18日にお知らせした栽培技術に関することは,現在執筆中で出来上がり次第公表します。お詫びいたします。
2016年7月1日
酒米品種,しめ縄用品種などの展示圃場が完成しました。酒米品種は山田錦他数品種の青梅市での適応性について調査を行います。地元酒造会社「澤乃井」の小澤社長と,東京都産の酒米原料を使った日本酒づくりの可能性について話をしたことがきっかけでした。東京都の酒造関係者の研修田として活用できればと思います。一方,しめ縄用品種では実とらず,伊勢錦などの品種生態調査や在来種からの純系分離を開始します。江戸川区にある〆飾り生産販売組合長の小宮さんとの交流で,東京都産のイネわらを〆飾り原料として活用できないかという話がきっかけです。氏は東京都葛飾区柴又にある柴又帝釈天に巨大なしめ縄を奉納されています。
2016年6月19日
試験区づくりが着々と進んでいて,現時点では計画の90パーセントが完了しました。好きな仕事であるのですが,この1か月間は土日もなく(労務管理はちゃんとしていますので御安心ください),少々疲れ気味です。トップページの写真は肥料試験区を作っている様子で,6月11日に作業を行ないました。
2016年6月7日
青梅試験地圃場では早植えは5月22日に始まり,現在普通期田植えが最盛期となっています。試験目的により,機械移植栽培や手植え栽培などを行っています。
2016年5月18日
青梅試験地圃場では明日から代かき作業が始まります。今日は圃場に水を入れて代かきの準備をしています(写真下)。今年は最初の田植えを5月22日に行います。育苗床では苗は順調に生育をしており(写真上),現在本葉は2.2枚程度開いています。この育苗箱には1年分の肥料がすでに入っていて,本田で、田植前の元肥や田植後の追肥の作業がが全く不要になります。この技術の詳細は近々に「東京アグリ青梅試験地圃場の立地(3回目)」で御紹介します。
2016年4月26日
昨年11月に秋耕した試験圃場の砕土作業をトラクターを利用して開始しました。掲載した写真にみられる雑草は「スズメノテッポウ」というイネ科スズメノテッポウ属の雑草で,今ころは出穂した様子を観察することができます。葉っぱを使って草笛を吹いて遊んだ記憶は今となってはずいぶん昔のこととなりました。
2016年4月10日
日本作物学会紀事第85巻第2号(2016年4月)に「収量調査における籾の水分測定へのハロゲン水分計の適用」が掲載されました。
2016年3月10日
トップページの写真を更新しました。青梅試験地圃場の一角に設置した気象観測装置の点検も終了し,4月からの稼働を待つばかりです (掲載写真は昨年4月30日に撮影したものです)。
2016年3月5日
アルバイト募集を開始しました。本年もよろしくお願いします。
2016年2月25日
・トップページの写真を更新しました。大河ドラマ真田丸第7回「奪回(2月21日放映)」で沼田城が舞台になっていたので,早速翌日に高速関越道を走り,群馬県沼田市を訪ねました。沼田城跡は現在沼田城址公園となっており,本丸跡とされる所には真田信幸 (之) と小松姫夫妻の石像がありました。当日は沼田市利根町にある老神(おいがみ)温泉に宿泊しましたが,たまたま「老神温泉ひな祭り」が沼田市利根観光会館で開催されていて(3月31日、16:30まで),特に3000体のひな人形は圧巻でした。このうち500体はひなの里で有名な埼玉県鴻巣市から寄贈されたものということでした。問合せは0278-56-3013 (老神温泉観光協会)へどうぞ。・東京アグリ青梅試験地圃場の立地 (2) を掲載しました
2016年2月14日
トップページの写真を更新しました。試験圃場へ堆肥の搬入が始まりました。青梅市今井にある物見塚牧場の牛糞堆肥です。完熟化していて,まるで菜種油粕のような堆肥で,当試験地産各品種の食味向上のための原動力の一つになります。
2016年1月10日
トップページの背景写真を更新しました。この写真は東京アグリ研究協会の社員伊田眞澄によるトールペイントの作品です。この作品は昨年12月に目黒雅叙園百段階段にて開催された作品展(日本手芸普及協会主催)に出品されたものです。
2016年1月1日
明けましておめでとうございます。皆様の御健勝と御多幸をお祈りいたします。掲載した背景の写真は昨年10月に収穫した「きぬむすめ(九州沖縄農業研究センター育成)」という品種です。東京アグリ青梅試験地においてもその食味はコシヒカリに引けを取りません。栽培特性においても優れており、有望視しています。育成に携われた方々には敬意を表する次第です。
2015年12月25日
江戸川区在住のしめ飾り職人小宮敏昭氏の製作品「ごぼう締め(ごぼう注連)を掲載しました。東京都青梅市沢井にある 澤乃井(小澤酒造株式会社) の御厚意により,澤乃井ガーデンギャラリーで展示しています(2016年1月末日まで)。どうぞ御観覧ください。 東京アグリ研究協会ではしめ縄用イネわらの東京都産化の実現を目指して,優良品種の選抜・育成を本年から開始しました。
2015年12月14日
青梅市小曽木3丁目の有志の方々による恒例のクリスマスイルミネーションを掲載しました。今年は節目の10周年とのことですが,来年はメンバーの高齢化などにより「夜空を明るくする会」の中止案が出ているそうです。12月26日まで楽しめる。
2015年11月26日
東京アグリ青梅試験地圃場の立地について (1) を掲載しました。
2015年10月30日
本年のアルバイト募集は本日をもって終了しました。来年は3月から募集を再開します。お問い合せについては「アルバイト募集」のページを御参照ください。
2015年9月13日
寄付金の募集について掲載しました。
2015年8月16日
サイトをオープンしました。
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